米軍初、女性レンジャーが卒業

過酷な訓練で知られる米陸軍のレンジャー学校を史上初めて女性が2人卒業するそうだ。米軍は前線への配備を解禁するなど女性の役割拡大を推進しており、今年初めて同校に女性を受け入れたという。ただ、米軍内には依然女性に閉ざされているポジションは多く、今のところ2人もレンジャー部隊に入ることはできないそうだ。国防総省は女性の役割拡大について新たな方針を来年初めまでに発表するとしている。
米陸軍によると、同校の課程は62日間。最小限の食事と睡眠で体力と精神力を極限状態にし、小規模部隊の戦闘作戦や兵士らを率いる指導力を身に着けさせる。森林、山岳、海岸沿いの湿地の三つの環境下での作戦活動を学ぶという。また、腕立て伏せや腹筋、走力などの厳しい体力テストもクリアしなければならないそうだ。
4月の開始時点で400人が参加したが、第1段階で3割以上が脱落。修了したのは96人だった。開始時点では女性も19人いたが、最後まで残ったのはたった2人だった。卒業式典が21日に開かれるそうだ。米軍は女性2人の名前などを公表していない。
米軍は2013年、米軍の規定で禁止されていた女性兵士を戦闘任務にあたる前線地上部隊に配属することを解禁した。国防総省によると、これを受けてかつて女性が担うことのできなかった11万1000のポジションへの道が開かれた。ただ、依然22万のポジションが女性に閉ざされており、同省はこれらへの対応を検討しているという。
男性でも多くの脱落者が出るレンジャー学校の課程を修了するにはかなりの体力と精神力が問われるだろう。これからも女性進出が進んでくれるといいが、偏見や差別などが弊害にならなければいいのだが。